水底

ScalaとかC#とかk8sとか

Scalaの入門書を書きました

Scalaの入門書がないない言われ続け早n年. この度「Scalaをはじめよう―マルチパラダイム言語への招待―」というScalaの入門向けの本を書きました. 2/16に発刊となりました.

最初は「Scala Tour」という同人誌として執筆し, α版をC92, 正式版を技術書典3にて頒布していたのですが, 技術書典3で頒布していた際にインプレスR&Dさんからお声がけいただき, 商業誌として世に出すことになりました. 同人版ではまだまだ粗が多かったため, 商業化にあたって大幅なリファクタリングを行いました.

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章立ては以下のようになっており, 同人誌の時代の薄さを受け継ぎ たった86ページ となっています. 分厚い入門書はやってられない…という人でも取り組みやすいかと思います. ページ数は少ないものの, Scalaのほとんどの基本的な構文, 躓きやすい/勘違いしやすいポイントを読みにくくならない程度に詰め込みました. 前から順に読んでいくことでテンポよく知識を吸収できるように構成しています.

第1章 Scalaの世界へようこそ
第2章 Scalaの環境を作る
第3章 Hello Worldを噛み砕こう─エントリポイント・メソッド・式と文・ブロック式
第4章 FizzBuzzしてみよう─for式・if式といった基本的な制御構文
第5章 オブジェクト指向で多角形を扱おう─クラスやトレイトといったオブジェクト指向に関わる構文
第6章 FizzBuzzを作ってみよう─パラメータ多相・コレクション・関数
第7章 安全第一─エラーハンドリング・Option・Either
第8章 らくらく非同期処理 ─Future
第9章 またFizzBuzzしてみよう─IO・JSON・implicit・テスト

これらの章に加えて, 実用的なベストプラクティスや関数型理解の足掛かりになるようなコラムもあります.

著者 伊藤竜一
発行 インプレスR&D
価格(電子版) 1,600円(税別)
価格(印刷版) 1,800円(税別)
サイト プレス, 紹介ページ, サンプルコード(GitHub)

コピペ円滑化のためサンプルコードはGitHubでも公開しています.

なお一般的な書籍とは異なり, 印刷版はオンデマンド方式のため普通の本屋さんでは購入することができません. 以下のストアをご利用ください.

最後に, 商業化するにあたりScala関西の阿部亜沙美さん(@aa7th), 粕谷大輔さん(@daiksy), 国平清貴さん(@Kuchitama) (50音順) にレビューをして頂きました. 急な依頼にも関わらず快く引き受けてくださりありがとうございました.


同人版について: 同人版のScala Tourは紙の本の在庫限りで販売を続けています. が, 商業版は多くのアップデートを含むため, 同人版の購入はお布施程度にお考えください. なお, 今後も同人サークル「かいていどうくつ」としてほそぼそとScalaに関係する同人誌を書いていけたらと考えています.