水底

ScalaとかC#とかk8sとか

私的プレゼンで気をつけていること

これはなに?

電子の海に大量に転がっているプレゼンTips的なものから個人的に必要と思う範囲で拾い集めたものです。自分でも未だに出来ていない点が多々あるので自分への戒めも兼ねて。

ポイント

  • 全てのプレゼンに共通するようなテンプレートは存在しない
    • 同じ内容でも場や聴衆によって合わせる必要がある
        • 学会: ある程度決まったプレゼン進行のテンプレートがある。やや固めなので、例えばアニメーションは最小限
        • 勉強会: 聴衆のレベルに合わせる必要がある。固めか緩めかは聴衆次第
        • LT: 短時間でいかにインパクトを与えるか。詳細は二の次で緩めなので、画像バーンだったりデカ文字バーンなスライドとかもあり
        • etc.
    • 最初に結果を出してしまってから進行する (トップダウン)・最後に結果に持っていく (ボトムアップ) の選択等も適宜行う必要がある
  • パワポを開く前にまずストーリーを作る
    • キーワードを予め洗い出す
      • キーワードはプレゼン中に表現がぶれないように、また、プレゼンの早い段階で聴衆に理解させる必要がある
    • ストーリー超大事。最初にストーリーを考えずに発表したいこと頭からスライドにしていくと大抵ガタガタで一貫性がなかったり枝葉の議論だらけになる
    • デザインは二の次
      • ストーリーがまとまりきってから
  • スライドに載っている情報としゃべる情報は必ずしも一致しない
    • スライドにしか載っていない情報
      • e.g., 細かい実験結果の数値
        • 口頭では結果の優劣のみをしゃべる、とか
    • 口頭でしか出さない情報
      • e.g., スライド記載内容の言い換え
        • わかりやすく伝えるため
        • スライド上での情報の重複は避ける
    • なので、発表したスライドを別途公開する場合は口頭の差分を補足として載せると尚良
  • 隠しスライドも準備しておくと良いこともある
    • 本題から逸れるのでプレゼン本体には入れられないが想定される質問に回答するためのスライド
    • 尺が余ってしまった時用の補足スライド
      • (慣れていれば不要)
  • まとめスライドも準備しておくと良い
    • 大抵の場合最後に話をまとめるべき
    • 発表後に質問受け付ける際に表示したりまとめで詳細を話す/スキップするで時間調整にも活用可能
  • 場数を踏むことは重要
    • どうしても慣れの部分もある
  • 通し練習も重要
    • 直前に出来上がったスライドでは厳しい
      • 時間配分
      • どのスライドでなにをしゃべるかの確認
      • 口頭も考慮した話の一貫性の確認
  • 分かりやすい図表イラスト写真等は重要
    • 文字のみを読みながら発表を聞いていると大抵どちらかが追いつかなくなる
  • 見やすいスライドマスターを準備しておく
  • 発表時に想定したスライドが使えるように準備しておく
    • バックアップ
    • アニメーションがなければpdf化
    • 発表用マシンで表示が崩れないか
  • 英語スライドのほうが難易度高め
    • 文字あたりの情報量が少ないため

プレゼン準備の流れ

  1. 基礎情報をまとめる
    • どのような場で誰に発表するのか
    • 聴衆に前提として求めることはなにか
    • プレゼンのキーワードは何か
    • 最終的に何を伝えたいのか
  2. ストーリーの書き起こし
    • 章立て
    • ざっくり章ごとの分量
    • 各スライドの内容メモを作る
  3. 本格的にスライド作成を始める前にストーリーをチェック
    • 基礎情報でまとめたことに沿っているか
    • 内容に過不足がなく配分に問題ないか
      • 本質でない部分に力を割きすぎていないか
    • 一貫性があるか
      • 枝葉の話が多すぎないか
  4. 実際にスライド落とし込んでいく
    • ここで始めてパワポなりKeynoteなりを開く
    • この段階では内容に注力し、図やデザインは後回し
    • 図やデザインを先にしてしまうと修正時に大変
  5. 再度3.と同じことをチェック
    • +聴衆視点で読み直す
      • 想定聴衆が理解できそうか
      • どこをどう口頭で補うか
    • +文章校正
      • 表記ゆれがないか
        • 特にプレゼン内のキーワードとなる語句が統一されているか
        • 専門用語の表現がブレていると専門外の人はついていけなくなる
      • 箇条書き
        • 並列になっている要素は本当に並列にしてよいのか
        • 要素が文章になってしまっていないか
      • 1文が長すぎないか
    • +発表時間に問題なさそうか
  6. 図表を入れ込む
    • 引用には必要に応じて引用元を付ける
    • 表やグラフのタイトル・軸の説明は十分かどうか
      • 比較の場合は優劣が分かりやすいように
  7. デザインを付けていく
    • 文字は大きく
    • 背景とのコントラストをちゃんとつける
    • 色数は少なめで
      • HSV色空間を意識して色相・明度・彩度で統一するだけでそれっぽい配色になる
    • 質疑があるプレゼンにはスライドナンバーを入れておく
    • 大抵の場合アニメーションは控えめのほうが良い、強調したい箇所のみ
    • 文字装飾 (太文字やアンダーライン等) も控えめのほうが良い
      • スライドマスターで用意されているテンプレート以外の文字装飾を使いすぎるとガタガタになりがち、強調したい部分が分からなくなりがち
    • その他、発表する場に相応しくなるように
  8. 最終チェック+通し練習
    • 実際に話す予定の内容で一通り流す
      • 本番でスライドノートを見ずに喋れる程度に覚える
    • 他の人に見てもらうと自分では気づけないようなポイントが見つかったりしてgood
  9. 発表
    • ハキハキしゃべる
    • 話す速度に注意
      • 理解してもらうには要所要所の間も大事
    • 緩急を付ける

終わりに

こういう資料こそスライドで作るべきでは?とかいうツッコミはなしで。あくまでメモなので。